審査委員会奨励賞第2回サステナブル建築賞(その他ビル部門)
「関東学院大学環境共生技術フロンティアセンター」
建築主 | 学校法人関東学院 |
設計者 | 関東学院大学教授 湯澤 正信・教授 大塚 雅之・教授 アランバーデン (株)日建設計 |
施工者 | 大成建設(株) 三機工業(株) |
建設地 | 神奈川県横浜市 |
構造 | RC+S造 |
階数 | 地上4階建 |
延床面積 | 733m2 |
講評
本建物は大学建築学科に属していて、建て込んだキャンパスの一隅にあるごく小規模な実験専用棟であり、しかも改修物件であるという点で異色の応募作品であった。元は純然たる実験施設であったらしいが、若干の増築によって研究室、集会室の機能をつけ加えている。
採用されている手法は数多いがめぼしいところで、古い窓面から50cmほど張り出して設けたガラス壁のダブルスキン構造、バラの植栽による壁面緑化、雨水利用、ソーラーチムニー、増築部の基礎杭を使った地熱利用などである。性能検証も学生研究の一環として熱心に取り組んでいる。
大学のこの種施設は、研究に打ち込む院生等にとっては生活環境に等しいものである。そこに省エネルギーと同時に若干なりとも楽しさの要素、うるおいの要素を持ち込もうとする意図を好ましいと感じた。