硝子繊維協会優秀賞第2回サステナブル住宅賞
「W邸」
建築主 | 個人 |
設計者 | 勇和建設(株) (株)アテック |
施工者 | 勇和建設(株) |
建設地 | 北海道札幌市 |
構造 | 木造 |
階数 | 2階建 |
延床面積 | 170m2 |
講評
木造軸組と木質パネルを主要部材とする構法による、高断熱高気密住宅であり、基礎は外断熱布基礎とするなど、省エネルギーを重視して、建物全体のQ値1.07W/m2Kを実現しているが、この値は、Ⅰ地域の水準を大きく超えるものであり、高く評価できる。また、長寿命化を図り、耐久性向上のために、内部床下は防湿土間、外壁は通気構法とするなどしている。屋根は、当地で普及しているM型無落雪屋根ではなく、メンテナンスフリーを重視して緩勾配フラットルーフとしている点は面白い。
多世帯住宅であり、バリアフリーへの配慮も行き届いているが、これは、居住者の成長、変化、そして高齢化への対応の観点から、住宅のサステナビリティの向上にとっても意義が大きい。全体として、サステナビリティの向上に関し、きめ細かく配慮された、まとまりの良い事例であるといえる。